「夢をかなえる勉強法レビュー」

「夢をかなえる勉強法レビュー」

司法試験会のカリスマ塾長が編み出した、生涯役立つ、本物の学習法。やり方さえ間違わなければ、必ずゴールに辿り着ける。
勉強に得手、不得手があるのではなく、勉強のやり方、つまり勉強法に問題があり全ての人が勉強に向いていると著者は言い切る。同塾では、試験に合格する為の勉強法の根底にある人生を豊かにする、夢を叶える勉強法を教えている。

1章「いちばん大切なこと」
大量の問題をこなすのは最悪の勉強法。量ではなく質で勝負するしかない。合理的な勉強法として全体像を掴むこと。全体像を把握して体系的に考えることが重要となる。その秘策の1つに目次をコピーする方法がある。目次のコピーを栞替わりにする。また、ゴールから逆算し、着実に力を着けることが合理的な勉強法となる。さらに、物事を表面だけではなく裏側からも考察する習慣を身につける。

2章「勉強のコツをマスターする」
知識を常識化する。知識には五感の使用が不可欠で、見る、聞く、触るなどの体感を総動員して知識を記憶させる方法。また自身にセルフレクチャーするなど知識の再確認を行う。記憶で脳を錯覚させる。その分野で名著や古典となっている書を読む。本の目的と自身が読む内容を整理する。疑問点は必ずメモして置く。具体例こそは抽象的な事柄を理解する手掛かりとなる。まず、優先順位をつけて勉強を行う。

3章「挫折しそうになったときの対処法」
考えていることは頭の中にとどめるのではなく、目に見える形で顕在化させた方が解決し易い。一時的な失敗を永続化しないこと。同じ事象をどう捉えるかで、結果や人生が違ってくる。

4章「勉強すればするほど人は磨かれる」
熟や学校は勉強法を教える場である。問題に慣れる為に学び真似ることから始める。問題の「型」を身に付けることが肝要。本質を一言で言えないのは分かってない証拠。物事の本質は至ってシンプル。自分の体験で言うことができれば、その理論は完璧に自分のものになっている。

5章「夢をかなえる思考術」
人生に迷ったら、一度、素の自分に戻ってみるといい。夢や理想は頭の中で考えているだけでは実現しない。紙に書いたり、壁に貼ったり、人に話したり、宣言して、外に出していかなければならない。


勉強は真理を知る為に行う。真理を掴んだ時、人は自由に幸福になる。その為に私達は日々、勉強しているという著者の言葉は、私の心に響いた。また、自己満足の大切さなど、憲法に対する価値観は真逆でも伊藤真個人の人間性は尊重したいと思えるほど示唆に富んでいる。

https://www.amazon.co.jp/夢をかなえる勉強法-サンマーク文庫-い-1-1-伊藤/dp/4763184946