「マンガでわかる片付太郎と汚部屋乱子のお片付けレッスン レビュー」

「マンガでわかる片付太郎と汚部屋乱子のお片付けレッスン レビュー」

部屋の片付けの仕方が分かる本。Amebaブログ片付け・掃除部門1位(2017年)。すぐできる!続けられる!整理整頓のコツ教えますと、整理収納アドバイザー兼漫画家の長浜のり子(著者)が、買わなくてもいいものをムダに買ってしまう・いつも探し物に時間をとられる・掃除がしにくくて埃っぽい・人を部屋に呼べない人向けに書いた内容。

趣旨は、イケメンのレッスンで部屋がみるみるキレイになるという内容で、上記ブログを書籍化したものとなっている。本書は、プロローグ(片付け下手女子と片付け上手男子の出会い)、第1章(片付いていると暮らしが変わる)、第2章(整理の仕方)、第3章(捨てる方法)、第4章(収納の仕方)、第5章(さぁ、片づけの仕上げです)、番外編1(特別!必要な物だけを選ぶ方法)、番外編(太郎に聞く!片づけのお悩み)という構成を通して、片付太郎と汚部屋乱子の恋愛成就を描くと同時にストーリー仕立てで部屋掃除を解説する内容となっている。

プロローグ:出会いの端緒。定位置の必要性、物が溢れる現代で収めるだけでは片付かず、片付けはセンスや才能ではなく知識が必要。

第1章:片付けの効能は、1日の始まりが変わる。朝の気分さえ違うことや、部屋の心地よさと心理的効果がある。また、部屋が汚いと物の把握が困難で、1日10分で年間で約61時間の2・5日分損する。その時間的な損失はプライベートはおろか勤務時間にまで影響を与える。散らかることで失う費用損失は極めて大きい。特に、自分の暮らしの優先が遠のく危険性がある。
第2章:片付け方が分からない。片付けの初手は、理想の暮らし明確化して、成りたい自分の未来の想像をする。まず紙に書き出すなどの明確化。スタートは玄関から。範囲として小さく、当日に終わらせられるので、財布や小物同様に行いやすい。片付けは整理から。必要なものと不必要の区別を行う。この際に不必要なものではなく必要なものを選ぶ。その判断時間の目安は、およそ3秒。迷う時点で不必要の可能性が高い。また適正量を定めて不必要な物を買わない。ペンなど本数の適正量が分かれば以後買わない。
第3章:捨てる方法を知る。捨てられない理由は何か?1勿体ない派=捨てない=物を大事にする罪悪感、2まだ使える・いつか使う派=未来への不安、まだ使ってない派=買ったけど不必要だった=失敗を認めたくない、高かった派=買ったお金を捨てる気持ちになる、5困らない派=捨てなくても現状で困らない、6人から貰ったから派=他人への気遣いで捨てられない、7そもそも捨て方が分からない派=どうやって捨てればいいのかわからないなど。
第4章:収納は物の出し易さと戻し易さの両方が適切な状態。人が動く行動導線が短い程よい。目線から腰までの出し易い高さがゴールデンゾーン。収納で空いた空間は予備スペースで活用。また、種類別・目的別にグルーピングを行う。基本収納量を増やすには、仕切りを活用する。方法は空間を面と見て見立て、四角く仕切って考える。さらに定位置など物に住所を与えて、必ずそこに戻す。
第5章:片付け完了もリバウンドが起こる。片付けとは使った物を元の位置に戻す作業。その過程を習慣化する。一般的に習慣は「21日=3週間」で定着する。やれば出来るではなく、やれば進むである。
番外編は割愛。

私見として、片付けについて親から中途半端に教わったり、学校の義務教育で嫌々掃除をした記憶しかない。そもそも掃除に対してネガティブなイメージがある。ただ、部屋が汚いのも嫌で仕方がない。しかし、では部屋掃除もノウハウや知識を正確に学んだかと自問自答したが、そうした知識を適切に学んだ記憶がない。つまり、思い返しても部屋掃除ができる経験を積んでいないし、著者が伝える21日の習慣化が定着していないのだ。
本書を足掛かりに掃除を行うことを習慣化する。

マンガでわかる 片付太郎と汚部屋乱子のお片づけレッスン すぐできる! 続けられる! 整理収納のコツ教えます https://www.amazon.co.jp/dp/4569837247/ref=cm_sw_r_cp_api_bmFDAbB7N59FH