究極の自虐映画「空母いぶき」

究極の理想主義映画「空母いぶき」

ありがとう!こんなクソ映画を作ってくれて。イデオロギーに染まった邦画が如何に駄作なのかを再確認させてくれて感謝しか浮かばない。

せっかく、福井晴敏ローレライ(2005=平成17年)、男たちの大和(同年)で取り戻しつつあった大東亜戦争と是々非々の価値観を全て瓦解させたまごう事なきクソ映画が、空母いぶきだと確信した。

迫力があるのは戦闘シーンだけ。現代の戦闘をはじめ、空母の意義や護衛艦が、なぜ存在するのか編隊を組んで航行するのか、空自を艦隊のトップに添えるアメリカ合衆国式をはじめ、明治に端を発する長州の陸軍と薩摩の海軍のような確執が現代でも存在していることなど現代の戦争と自衛隊とは如何なる存在かをアピールするには画期的な映画であった。デコイによる魚雷撹乱、フレア弾による追尾ミサイル回避など、空母と戦闘機の戦い、護衛艦による艦砲射撃や迎撃などは極めてリアルであり、相手の戦術に対して如何に最善の策で潰すかという盤上のチェスゲームのような戦いを指揮官が判断するという臨場感は伝わった。

今まで、どんなに子どもの時から式典等では我慢する人間なので、幼少期から映画の際にトイレに行ったことがなかった。あの長いアベンジャーズ・エンドゲームでも耐えた。そんな自分が人生で始めて腹痛でトイレに避難した。この映画は垂水総理を務めた佐藤浩市氏の失言で腹痛発言に端を発して難病患者と現政権批判など前評判が極めて下がった曰く付きの映画だ。そんな映画を観るに構えていた自分が人生初の映画上映中の腹痛で中座するという悲劇に見舞われたことで自分の運の無さを痛感した。同時に、自衛隊高官など敵との戦闘中に腹痛でウンコしたくなったらどうするのか?敵との戦闘中に便意を催した場合は、強靭な鍛錬で生理現象も引っ込み収まりが付くのだろうか?などとトイレで思案してしまった。

さて、本当に酷い中身について検討したい。死ぬのは基本的に日本人の自衛官である。空母いぶきの製作陣の9割が反日自虐史観サヨクでトップの日本映画監督協会理事が在日韓国人崔洋一である。まともな作品ができるわけがない。しかも、本作品ではあり得ないが、なんと海上自衛隊をはじめ旧作のゴジラシリーズや邦画撮影に協力してきた自衛隊が全く携わっていない異色の作品なのだから無理もない。日本人が死んで喜ぶ思想ないしイデオロギーに染まった人間が嬉々として作ったと確信できる内容が随所にある。極めて悲劇的な死に方を遂げるのは日本人だけであり、謎の東亜連邦なる国の捕虜は、日本側に救出されたが妻子持ちの空自パイロットを射殺するが、その後手厚く保護されるという何とも自虐に溢れるシーンには、流石にギャグシーンか何かで爆笑すればいいのかと心底困惑した。ある種のブラックユーモラス映画で日本人が殺される度に喜んだ方がいいのかな?と錯覚するほど素晴らしい自虐的シーンが盛りだくさん。

あくまでも専守防衛憲法9条真理教に拘泥しており、自衛権と防衛行動が発動した後も、徹底しており、戦闘行為が外交問題の戦争に発展しないように務めろとという国際法や国際社会の常識から反してキチ◯イじみた理想主義が貫徹されている。19世紀覇権国家だった英国のパーマストン子爵やフランスのリシュリーでも戦争等に発展した場合は外交と政治が徹底して自国を正当化するのが背広組と為政者たる政治家であるが、日本の場合は保身と謎の外交理想論の為に現場の自衛官に死を強いるのだ。ここまで大学等の教養や大学院で学んだ国際政治学の内容からズレていると映画監督というのは白痴の中卒か何かの無学者か、わざと現場では自衛隊が無駄死にないし犬死にすると積極的にアピールしているのかと疑いたくなる。とくに、現実では害務省と揶揄されて国益を損ね天皇陛下の政治利用で悪名高くも武力がないので外交ができないで有名な省庁が、架空の設定のお陰なのか、敏腕省庁かのように働いて戦争回避に向けて国連主要国に働きかける背広組をアピールする滑稽なシーンが盛りだくさん。それに呼応するかのように佐藤浩市演じる垂水総理と閣僚が尽力し、最後は国連の介入で戦争回避という奇妙な結末を迎える。日本人自衛隊が散々殺されて、市原隼人演じる航空戦闘機が敵母艦を叩く直前で撤退命令で日本版トップガンのようなノリと戦闘機による攻撃シーンは梯子を外されるので溜飲は下がらないし最悪のままである。しかも、外交では5対5に持ち越して小国を責めすぎないという北朝鮮への配慮のような現状の政治課題に対するサヨク、韓国側のオピニオンを佐藤浩市演じる垂水総理が映画で発言しているのには唖然とした。東亜連邦とは明らかに沖縄と北朝鮮を足したような国であり、元米軍基地があった発言からも示唆される。そんな国が、反日で日本人拉致の北朝鮮側の意見を日本国総理を演じながら代弁(だいべん)するのだから、佐藤浩市が映画向けに発言した腹を壊すで大便(だいべん)でもして消えてくれた方が遥かにマシだった。散々、日本人の自衛官が殺されて敵の母艦は叩かず外交は50対50で満足って何処の自虐国家日本だよ??これなら敵の長距離弾頭ミサイルと核が日本の主要都市を灰燼にきして、やはり空母いぶきは間に合わず憲法9条と専守防衛は時代として不可能という映画にでもしてくれた方がいい。

マスコミは輿論を変えるのか?本田翼演じるマスコミレポーターが、護衛艦炎上シーンを動画に上げて垂水総理が記者会見を開くなどメディアリークが世界を変えるような知◯障マ者向けのシーンがある。自国の国益をメディアが阻害していく最たるシーンで、自衛隊のトップである内閣総理大臣が現場と意思疎通を図り指揮を出す時間を潰す記者会見など、如何に現状でTVメディアが害悪なのかを素晴らしく忌憚なく描いていた。そして捕虜に温情をかけるシーンが世界に向けて発信されてYouTubeを見た人の世論で国連が動くという奇跡的な結末を迎えるが、出血多量のグロシーンはYouTubeで即規制されるが、ご都合主義である。そもそも、YouTube動画で国連安全保障理事国が動けば奇跡である。処女懐胎ゴルゴダの丘に磔られて死んだ人間が三日後に蘇るくらい奇跡であり、孟子もウンコ漏らして歓喜しそうな性善説をブチまけていたので最後のシーンを観ながらポップコーンを吐き出しそうだった。

監督は統合失◯かと思った。こんな酷い映画をよく作れたな。冒頭の国会前デモを刷り込んだり、空母反対のデモシーンだったり、北朝鮮と沖縄による東亜連邦のような軍事独裁の小国相手に侵略を許し、自衛官は無慈悲にも殺されて外交は5対5とか無能な政府を描き切って良い仕事したみたいな感じで登場人物が満面の笑みを最後に浮かべるシーンは、幸福の科学オウム真理教創価学会みたいな宗教組織が作った布教映画の類かと困惑した。

なんで日本人自衛隊が、あんなに惨く殺されているのに外務省の背広組のボケは仕事したみたいな顔なん?また、総理はあと3年やりたいとか言ってんの?そして主人公は何で嬉しそうに腹減った皆んなで飯食おうとかドラゴンボールの悟空みたいなこと言ってんの?登場人物全員、知◯障◯者なん??理解に苦しむ映画だった。

そんな白痴向け映画の空母いぶきだが、その全てを浄化するかのような本田翼ちゃんの寝顔シーンが良かった。むしろ、この映画はこのシーンの為だけに存在する。この映画を見るくらいなら同じ時間だけ本田翼ちゃんの寝顔シーンでも眺めていた方が健全な日本人にとっては精神衛生上で良さそうだ。